ここ数年梅雨の時期が短くなっている気がします。
個人的には晴れの日が多いのはありがたいけど、環境的にはどうなんでしょう。
週末の天気は期待してなかったのですが、日曜日は晴れるという事で散歩に出かけることにしました。
僕が住んでいる地域は東京の中でも郊外。空が広くて緑も多い地域です。
せっかくなので、家にあったけど中々表紙をめくらなかった本を散歩のお供に、外に出てみます。
小さな辞典とともに歩く
美しい空の写真に、雲の形や霧の様子を解説が添えてある『空の辞典』と、道端や野に生えるささやかな草花を、季節ごとに花言葉と写真で解説してくれる『草の辞典』の2冊です。
辞典という割にコンパクトで、カバンに入れても気にならない重さとサイズ。
首からカメラをさげて、手に辞典を持って歩いても辛くありません。
結果的に写真の量が増えたので、2回の記事に分けてお話しします。今回は「空」について。
たった6駅間のローカル線「西武多摩川線」
場所もどうせならということで、行ったことのないところを選びました。
西武多摩川線の終着駅、「是政駅」から線路沿いに歩きます。
西武多摩川線は、是政から武蔵境をつなぐたった6駅しかないローカル線。
黄色い西武線カラーの車両がレトロでなんともノスタルジックな感じ。
車内も空いていて、1車両に5人程しか乗っていませんでした。東京でこんな雰囲気を楽しめる鉄道は本当に貴重。
始発駅からも15分ほどで終点についてしまいます。
駅を出るといきなり広い青空と白い雲。梅雨は何処に。
ここで早速頭上の雲と手元の辞典を見比べてみます。しかし、問題が。
草花だと、写真と実物が大きく違うことはそうはないですが、空や雲はそうとも行かず。
辞典の写真が美しすぎて、目の前の空は「これ…か?」「いや、これはもうちょっとこう…」とはっきりと判別がつきません。
散々迷った挙句「よし、これにしよう」と決めた(?)ページと共に、一枚。
【薄雲】:空が白っぽく見える程度に広がった雲。
本当に合ってるかはわかりません。
なんとなく平和な街並み
是政周辺は車も少なくて歩きやすかったです。遠くまで空と道が途切れない景色は、高層ビルやマンションが建たずにスカイラインが低い郊外や田舎にしかないもの。
競艇場前駅方面へ少し歩くと、空の表情が少し変わったのでまた辞典とにらめっこ。
【羽根雲】:太い帯状の雲から、毛のような雲が左右に伸びて羽根のように見える雲。
違ってたらごめんなさい、こっそり教えてください。
線路沿いを歩いからか、道草や野の花は中々見つけられません。
競艇場の手前で、電車とすれ違ったので撮影。
4輌しかないので、あっという間に行ってしまいます。
線路との境ってもっと高いフェンスが立っている印象でしたが、西武多摩川線の線路の脇にはガードレールのみ。
駅間が近いので電車もゆっくりとかあるんでしょうか?
この状態でも多摩川線の事故はほとんど聞かないので、ずっとフェンスがないままであってほしい。
競艇場に近づくに連れてモーターボートの音が大きくなってきます。
賭け事には興味はないけれど、純粋にボートレースや競馬は見て見たいなと思います。
駅に着くと、改札から競艇場の入り口に向かって伸びる印象的なブリッジが。
「もしかしてここから見える?」と期待して登ってみましたが目隠し的な植樹によって音しか聞こえず、残念。
競艇場を超えると、中央自動車道の手前で空がまた開けました。遠くに水平に連続する雲が見えたので、辞典で探します。
【放射状雲】:地上から見ると放射状に広がっているように見えるが、実際は平行に並んでいる雲。
強いていうなら、これかな?と撮影しました。なんか同じ雲でも見る角度とか距離で名前が変わるような気もします。
気象学的には定義があるんでしょうか。
白糸台の付近まで来ると、お昼頃の時間に。雲もだんだんとなくなり空は青が占める面積が増えてきました。
薄くなる雲をパシャリ。
【鱗雲】:小さな雲が斑点状に広がった雲。鰯雲(いわし雲)や鯖雲(さば雲)とも言うそうです。
これが空一面にぶわーーっと広がっている景色を一度見て見たいですね。
どういう気候で起こるんでしょう。
白糸台から多摩駅までは線路沿いも住宅街に、空も狭くなってお腹も空いてきました。この辺で散歩は終わり。
普段は晴れか曇りか雨かくらいしか意識しないけど、改めて見ると色んな表情がありました。
旅行とかに辞典を持っていくと、旅先を歩く楽しみが一つ増えそうです。
目の前の空がなんていう名前かサラッと言えるとカッコいいですよね。覚えて見たいです。
次の記事では、空と一緒に探した野の花のお話を。
たまにはこういうゆるい休日もいいですね。