住宅街のノマドカフェ”星星峡”

家の近所にすごく雰囲気の良いカフェが最近オープンしていました。駅で言うと西武多摩川線の多磨霊園駅や白糸台駅あたりになります。京王線東府中駅からだと15分ほど歩くのかな。2018年度から社会人になり、学生時代住んでいたところから府中市へと移り住みました。郊外の住宅地という言葉がピッタリと当てはまるここでは、明らかに都心とは違った時間の流れ方がしているような気がします。

大きな通りから一本逸れると、畑や公園が現れ、ゆったりと犬の散歩をしている人や、路上で遊ぶ子ども達の姿を目にします。学生のころ品川区に住んでいたことがありましたが、街の雰囲気は天と地ほどの差を感じます。田舎から出てきた僕からすると、多少都心から離れていても、このくらいの空気感が落ち着きます。都会の暮らしも好きでしたけどね。

しかしやはり、休日にちょっとカフェにパソコンを持って作業したり本を読んだりといった、憧れの都会的ワークスタイルをしようと思っても、中々近場にそういった場所が少ないのも現実です。どうしてもファミレスやファーストフードが目立ちます。住んでいる人がファミリー層がメインだからでしょう。

そんな中、甲州街道に突如現れたオシャレなカフェがこちら。

もともと別のスナック的な店舗が入っていたような記憶が、それはそれでいつも同じ近所のおじいちゃん達が集まるいい雰囲気の場所でした。2月だったか3月だったか、内装の工事をしているのを見かけて「お、これはカフェができるんじゃないか？」と思っていました。あわよくば電源でも付けてくれると良いなあと思っていましたが期待以上に心地よい空間。

まずドアを開けるとレトロな雑貨を揃えるショップが迎えます。

デッドストックを仕入れたビンテージの筆箱や、今時使っている人いるのかな？という手書きのアドレス帳、マグカップやがま口財布などなど、可愛い雑貨が揃っています。この日は何も買いませんでしたが、これは行くたびに立ち止まってしまいそうです。

奥にはカウンターの座席と大きな天板のテーブル、そして折り返した場所にはソファ席があります。店内の面積に対して大きくゆとりをとった席の配置は、都心では中々できないなと、この場所ならではの魅力を感じました。

初めて行った時は2人で行ったのですが、店内にはお喋りを楽しむママ友らしき人達が1組と、落ち着いて本を読むお婆さんが1人。お好きな席へどうぞと言われ、2人席に座ろうとすると、「空いてるので広いところどうぞ」と、６人席のソファ席へ誘導していただきました。

もうそれだけで「今後通いつめるだろうな」と直感してしまいました。店内では写真展を行っていて、5人ほどの写真家の写真が壁に並んでいます。小さい空間ですが、ショップ・カフェ・ギャラリーをうまく作りながらも狭さは全く感じません。他にも子どもの為の折り紙コーナーや、子どもサイズの椅子だけが囲む小さなテーブル席など、住宅地に溶け込めるような工夫が見られます。

品数がとても多いというわけでありませんが、カレー、サラダプレート、オムレツなど、がっつり食べたい時や小腹が空いた時、お喋りの間のおやつとシチュエーションを選ばずにこれるようなラインナップだなと。

またお酒やおつまみもすごく充実していて、23時まで営業してしていることと合わせて、家の近くでお酒を飲める場所ができたのも嬉しいポイントです。

そして何より魅力的なポイントはwifiと電源が完備されている所。しかもコンセントをとてもラフに使わせくれます。店内に座席の近くのコンセントを自由にお使い下さいとのメッセージが、周りをみるとナチュラルに壁付の足元電源を使っています。カウンター席にのみ電源があるカフェは他にもありますが、ソファ席まで電源が使えるのはとても珍しいと思います。wifiもパスワードを入れるだけで簡単に使え、しかもそこそこ早いと来ます。

中でも一番嬉しいのは、いつ見てもそれなりに空いている所。ガランとしているのは寂しいですが、そうではなくいつもそこそこ座席が空いています。都心ですと電源が使えて長居できるカフェを探して入ると、満席で入れないことが常ですが、ここでは安心して足を運べます。こういう安心感も大きなポイント。

店内だけでなく、街自体に流れるゆったりとした時間。新しく暮らすこの土地の魅力を、せっかくなので存分に感じながら発信して行こうと思います。

と言っても僕は平日は中央区で働く会社員なので普段からノマドワーカーをするような生活ではありませんがね。休日にこういう場所に行きたくなった時に、電車に乗らなくてもここにあるというのはありがたいです。

住所	府中市若松町1-26-6
営業時間	11:30~23:00(LO22:30)
電源	あり
wifi	あり
電話番号	042-334-8208
HP	星星峡

 

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