DIYが終わって片付けをした後に困るのが木材の端材の処理。
制作の前には綿密に材料計算をしますが、結局買い出しの時に「足りないよりは余った方がいいだろう」の精神で材料を仕入れた結果、なかなかの量の端材が発生します。
捨てるのも大変だしもったいない。なので簡単に色んなものを作ってみました。
端材処理の感覚で作っていたので、メイキングの写真もありませんが作ったものをご紹介して行きたいと思います。
今回作ったのは、
・小さな棚
・ちょっと大きな棚
・ゴミの分別箱
・カッティングボード
・鍋敷き
主に使った端材は杉の荒板です。
厚み15mm長さ1820mmの杉板が5枚1束で1500円くらいとかなり安く売っていたものです。これを買い出しの時に10束近く買ったのですが、1束以上余ってしまいました。
荒板なので幅も180~185くらいと誤差があり、たわみや節も多い材料ですが、これらをどんどん加工してインテリアに変えて行きます。
超簡単なコの字型
一つ目は冷蔵庫上に置いた小さな棚。茶葉や調味料、食材のストックを小綺麗に置きたくて作りました。
作り方はこちらの「99%DIY」さんのアイデアを丁寧にマネさせてもらいました。
同じ幅の板があれば、適当に長さを整えて小口でビス留めするだけでちょっとした棚ができてしまいます。
食器棚を作った時に使用したアカシアの集成材も少し余っていたので、こちらは3段重ねて棚にしてみました。大きさを揃えて重ねるとなんだか立派に棚に見えますね。
中に並んでいるのも以前紹介した、小さいバンカーズボックスたちです。
・シンプソンのオリジナルキットをアレンジして食器棚を簡単DIY。
・机の上を片付けた事にしてくれるカワイイやつら。バンカーズボックス101ミニサイズ。
せっかく1820mmのある材料が余っているので、さっきの棚の作り方を応用してサイズアップしたのも作ってみました。
ただ空いていた場所に合わせて作っただけなので、まだ何を収納すればいいのかわかりません。なんとなくカメラを置いています。
小口をビスで留めただけの超簡単木工ですが、15mmくらいの厚みがあるとしっかり安定するものですね。よっぽどの重さをかけなければ平気そうです。
鍋敷・カッテングボード
次に作ったのがこちら
鍋敷きです。
これはもう本当に特に何もしていません。正方形に切って、400番までヤスリをかけただけです。ただそのままだとちょっと寂しくて塗装しようかとも思ったのですが、食卓に置くものに化学塗料を使うのもなと。天然オイルやワックスも、上に熱い鍋を置くのはまずいんじゃなかろうかと思ったので、
ガスコンロで炙って焼き目をつけて着色代わりにしました。おかげでめっちゃ杉の良い匂いがします。もしかしたら抗菌作用なんてのもあるかもしれません。知らないけど。
同じ要領でカッティングボードも作りました。サイズ違いで2枚。
こちらは炙らずに着色したのですが、使った塗料はエスプレッソで淹れたブラックコーヒーです。これもコーヒー塗装なら上にパンとか置いても問題ないだろ、くらいの感覚です。
ただコーヒーは案外色が乗りづらく、5回くらい重ね塗りしてもそんなに濃い色になりませんでした。
コーヒーの乾燥後、表面に油を塗って長めに乾かして完成です。
完成後も1週間くらいはなんだかコーヒーの匂いがしています。
カッティングボードも超簡単にできますが、食品をのせるものなので無垢材で作った方が個人的にはいいと思います。集成材や合板は接着剤を使用しているのでなんとなく避けたほうがいい気がしますね。
ゴミの分別箱
皆さんはamazonのダンボールとかどうされてますか?
今まで適当に重ねて部屋の隅に置いていたのですが、これがなかなか見栄えが悪い。他にも宅飲みの後の缶・ビンやペットボトル、食品のトレーなど袋に詰めるほどの量じゃないけど剥き出しにしておくのもチョット、、という感じ。
そんなゴミ達を一時的に隠しておく入れ物を、杉板の端材で作りました。
これも作り方はさっきのコの字型の棚の応用ですね。
こんな風に直接ゴミを入れています。
下にはキャスターを付けて引き出せるようにしています。
ただこれが結構大きい分、木材のツギハギ感が出すぎています。
表側の見える面にだけ、4mmの薄いカットシナを貼ってお化粧をしました。
せっかくなのでワトコオイルで塗装します。僕何気に初めてのオイル塗装です。
粘り気のある塗料で、すごくノビがいいわけではないけど塗りやすい。「ナチュラル」の塗料にしたので、元の木材が少し濡れたような質感になります。
左が塗装前、右が塗装後。見比べると結構違いますね。ワックスなんかと同じで、木目がはっきりと主張されます。
10~15分くらい乾かしたら、布で丁寧に表面を拭き取ります。
塗装が終わったら、早速ゴミ箱に貼って行きます。
せっかく綺麗なシナにビスをバンバン打つのも勿体無かったので、今回は虫ピンを使いました。
太さ1mm弱の細いピン。4mmの薄いシナと柔らかい杉板だからこその接合です。集成材とかだと多分無理。
突き立てハンマーで叩きます。
ちょっと打ち込みすぎましたが、表面に出てくる頭も小さいので目立ちません。
貼り終えるとキレイになりました。
杉板のワイルド感も好きなのですが、ゴミ箱を置いてある上の本棚がキレイなシナな分、統一感が出てスッキリ。貼って良かったと思います。
杉の端材で作ったものたちですが、これがなかなか生活を豊かにしれくれます。
決して丁寧に作業したわけではないけれど、自分で作ったものだとやっぱり愛着がわきます。
最初は端材は全て粉々にして捨てようかと思ってましたが、作って良かった。
ただこれだけ作ってもまだ割と残ってるんだよなぁ。