一年半くらい前にプレゼントで頂いたリュックが好きすぎてほぼ毎日のように使っています。

使っているのは「MOTHER HOUSE」というブランドの「アンティークバックパック」、四角いシンプルなシルエットを革で作っている数少ないプロダクトだと思います。

MOTHER HOUSE:公式ページ

大き過ぎず小さ過ぎず、仕事でも遊びでも使いやすい容量とサイズ感。美しいレザーの質感と、ゴールドの金具が僕の背中を何段階も大人にしてくれます。

このリュックの存在を初めて知ったのは人気ブログmonographの堀口さんの『四角いリュックの到達点。MOTHER HOUSE「Antique Square Backpack」』という記事。リュックのディテールと印象について、素晴らしいレビューをされております。その後お会いしてこのリュックの魅力も共有させていただきました。

このリュックを手にしてから、同じようなサイズ感のカバンを買おうとは微塵も思わなくなりました。

毎日仕事でも使っていて、mac book pro 15inch、ipad、お弁当箱、水筒など結構な量を入れて酷使しています。

そのせいか(おかげか)徐々に皮が柔らかくなり、初めのパリッとした印象からすっかりクタっとした感じになってきました。

トップの部分が自重で凹み、三角形の窪みができるようになってしまっています。

同じリュックを使う他のユーザーも何人か同じ状態になっているようで、マザーハウスの店舗の方に聞いても、これはある種革の特性なので仕方ないという感じ。

クタッとしたこの感じも悪くはないのですが、やはり初めのころのハリのあるシルエットを取り戻したいのです。

そこでこのリュックの姿勢を矯正する「カバンの骨」を自作することにしました。

リュックの容量を減らさず、シルエットを整えるやり方を考えます。

はじめに試したのは、アルミの丸棒を曲げたフレーム。3箇所に布を巻いてボタンを縫い付けて、カバンの内側にボタンの受けをつけて装着します。

カバンの縁にフレームを入れて補強する作りで、悪くはなかったのですが試しに使っていた1週間でカバン側のボタンが取れてしまい、僕の裁縫スキルでは中々実用には耐えられず。

次の案では、カバンの内ポケットに注目しました。この部分を支えにしてカバンの背板を作るイメージで形の検討をします。

スチレンボードというカッターで加工のできる発泡素材の材料で形状の確認をします。実際にカバンに定規を当てて実測しながら少しずつ寸法を調整していきます。

スチレンボード自体は丈夫ではないので、形が整ったらアクリルの板で本番に入ります。

東急ハンズで1,530円で売っていました。270×320はA3より少し小さいくらい。厚みについて今回は強度重視で5mmにしてみましたが、もう少し薄くても良いかも。

スチレンボードの型を当てて線引きをします。

クランプでしっかりを固定し、ノコギリでゴリゴリ切っていきます。このノコギリは木工用ではなく、アルミやプラスチックを切るための工具。昔イトーヨーカドーで2,000円くらいで買ったもので、木材よりは時間がかかりますが案外切れます。

アクリルは木材よりも硬く刃がブレずらいので、ガイド無しでノコギリを引いてもまっすぐ切れます。ただ、刃を入れるスタートの角度がズレると修正が効かないので、最初だけ慎重に、あとは大胆にカットすると良いと思います。

曲線部分は糸ノコを使いましょう。

外形が切れたら表面のフィルムを剥がします。

切りっぱなしのアクリルは木材よりも鋭利です。このままカバンに入れると中の布が破れかねないので、しっかりとヤスリをかけて面取りをします。

紙ヤスリの80番と120番を使ってガシガシ削りました。多少表面にも傷がついてしまいましたが、良しとします。しっかりと角を落としたらカバンに装着します。

チャックの縁に引っ掛けるように、内ポケットに挿入します。

上から見るとこんな感じ。

凹んでいたトップが、

ピシッとなりました。

立ち姿も

凛々しくなっている気がします。

新品の頃の背筋がピンと伸びたシルエットに近づきました。内部の容量への影響もほとんどなく、それなりに及第点かなと思います。

制作から1ヶ月試しに使ってみましたが、アクリルの強度は問題ありませんでした。内布が破れたりすることもなく、満足に使えています。

ただ課題点もいくつか。
・内ポケットの容量が減る。
・板の固定が差し込んでいるだけなので少し不安定。

このあたりを解消するアイデアも引き続き考えていきます。

これを参考にする奇特な方がいるかは分かりませんが、制作寸法をおいておきます。

created by Rinker
角利産業(Kakuri Sangyo)
¥962 (2019/12/13 17:15:08時点 Amazon調べ-詳細)

余談ですが、このノコギリを買ったのは学生時代。引越しで洗濯機を処分したかったのですが、廃品回収や引き取りでかかる金額(数千円)をケチって自分で解体する為に購入しました。洗濯機をノコギリ一本でバラバラにし、金属ゴミとプラゴミに分けて袋に詰めて普通にゴミの日に出しました。ちなみに解体には丸一日かかりました。たかが数千円ケチるために2,000円の工具を買って1日消費するのは馬鹿らしいので、普通に回収してもらった方がいいと思います。

created by Rinker
角利産業(Kakuri Sangyo)
¥616 (2019/12/13 17:15:08時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
runtop
¥2,650 (2019/12/13 17:15:08時点 Amazon調べ-詳細)

ABOUTこの記事をかいた人

都内の建築設計事務所で働く24歳です。興味の赴くままに発信します。ガジェット・ライフハック・小物・建築・アートなど特にカテゴリを絞ることなく、僕の備忘録のような位置付けで綴ります。