今回は食器やレンジ・炊飯器といったキッチン用品を収納する棚をDIYします。2人暮らしなのでそこまで大量のモノをしまう訳ではないので、大げさな食器棚は要らないなあと思っていたところでホームセンターでこんな商品を見つけました。
シンプソンのオリジナルキット
2×4用の金物といえばシンプソン。DIYといえばシンプソン。こんなオリジナルキットがあるんですね。
といってもこれだけでテーブルができるわけではなくて、この箱にはテーブルを作るのに必要な金具がセットになってるから、推奨の木材を買ってカットすれば簡単にテーブルができるよ!という商品。
入ってる金具を単品で揃えて買うよりもほんの少し安いようです。
これを見て思ったのは、「じゃあこれをアレンジすれば簡単に食器棚作れそうだなぁ」ということ。
前回の小上がりDIYで割と疲れた僕は食器棚はもう楽に作ってしまいたかったんです。
というわけで今回もイメージを立ち上げます。
高さはキッチンと揃えて870mmに、幅と奥行きは持っている家電に合わせて1400mm×450mmにしました。
天板にはアカシアの12mm厚集成材を使いました。他のパーツは全て2×4です。
モデルがあるとどの材料がどれだけ必要かがわかります。
今回もホームセンターでカットしてもらいます。集成材は1820mm×450mmの規格で2000円程度でした。
2×4は1820mmを6本買って寸法通りに切ってもらいます。
キットの中身を確認。
3種類の金具とビスが入っています。
左の小さいのがアングルA23、中央のL字がリジットタイRTC2Z、右がポストキャップAC4がそれぞれ4つずつ。そして30mmのトラスタッピングビスが150本入っています。
加えて買い足したのが、アングルA21を12個とリジットタイRTF2を4個(2個しか使いませんでした)。
大枠から作ります。
材料は切ってもらって金具が用意できれば、後はもう組み立てるだけ。
逆さの状態でリジットタイRTC2Zを使い、脚と幕板を一気に留めます。
ひっくり返すともうすでにテーブルの雰囲気が。
仮置きしてサイズ感に問題がないか確認します。
キットの推奨サイズより大きなものを作るので、中央で補強を入れておきます。
きちんと直角が出ているかをチェック。
天板を裏から受けるためのアングルを取り付けます。
集成材を乗せるともうすでにテーブル。
次に脚の開き止めを取り付けます。短く切った2×4の両側にポストキャップを取り付け、
脚元に取り付けます。オリジナルキットの段階ならもうこれで完成。
今回は重い電子レンジなどを置くので、ひっくり返して中央にも脚を足します。
買い足したポストキャップRTF2を使って取り付けます。中央の脚だけ両脇と向きが違うのはこのポストキャップの形的に納まりが良かったから。見た目は揃ってる方がキレイなんですけどね。
中央にも開き止めをつけます。先ほどと向きが違うのでここではポストキャップは使えません。アングルで留めます。
ひっくり返すと下にも棚板が置けるようになりました。
脚と取り合う箇所はノコギリでカットしました。
間にもう1段欲しかったので、棚受けをアングルで取り付けます。
集成材を置いたら完成。テーブルほど手に触れる家具ではないので、ヤスリがけもそこそこに終えたのでここまでかかった時間は大体2~3時間。金具を使えばあっという間にできてしまいました。
裏から見ると金具まみれで、スマートな造りではないけれど、見えない箇所なので気にしないことに。
とりあえず手持ちの家電と食器を置いて見ました。
形は設計通りだし、サイズ感もピッタリなのですが、なんかボヤッとした印象。
というわけで急遽塗装することに。金具をマスキングして、
アイアンペイントで塗っていきます。
木材が太いのでとてもアイアンには見えませんが、色のコントラストをはっきりさせるために。
塗装後マスキングを剥がすと、集成材との色の差がハッキリして引き締まった印象になりました。
キッチン家電は赤色をベース色に選んでいるのですが、アクセントカラーになってくれています。
結果的にマスキングして塗装までしたので、乾燥含め+3時間ほど。初めから塗装して組み立てていればもっと早くできたと思います。
シンプソンのキットを使えば、DIYがかなり楽になります。肝といってもいい直角出しが金具でちゃんと決まるのが助かります。ただやはり金具の主張はどうしても強いので、それが許せる家具と場所であればかなり使えるのではないでしょうか。
オリジナルキットもアレンジ次第でかなり拡張性がありますね。